「フリーランスとして独立した(副業を本格化させた)けど、最初に何をすればいい?」「開業届って、どこに・いつまでに・何を書いて出すの?」「青色申告はお得らしいけど、申請書はいつまで?」——本書は、そんな開業1年目のスタートに絞った実務ガイドです。むずかしい確定申告のやり方ではなく、「あとで申告がラクになる“準備の整え方”」だけを、隣でおしゃべりするように噛み砕いて説明します。
この本でわかること
- 開業届の書き方・記入例:職業欄・屋号・所得の種類・開業日・納税地まで、1項目ずつ記入見本つきで迷わない
- 青色申告承認申請書 65万円控除の取り方:簿記方式・対象年・開業日の書き方と提出期限を正しく押さえる
- 個人事業を始めてやること:開業日の決め方/口座・クレカを分ける/会計ソフト選び/開業費の処理
- 提出期限のミスを防ぐ:青色を1日逃すと今年分は白色――「セットで早く出す」を見本つきで
- 1年後の確定申告がラクになる仕込み:開業初期にやっておくことを、やることリストで
こんな人のための本です
開業届の書き方・記入例(第3章)
開業届(正式名称:個人事業の開業・廃業等届出書)の主な記入欄を、「Webデザインのフリーランスとして2026年5月1日に開業した田中さん」を例に、何を書くか/迷ったらどうするかで1項目ずつ解説します。職業欄・屋号・所得の種類・開業日・納税地・押印やマイナンバーといった迷いどころ①〜⑥に加え、ネットショップを始めた佐藤さんの別の記入見本も収録。
| 記入欄 | 記入例(田中さんの場合) |
|---|---|
| 職業 | Webデザイン業(自分の仕事をそのまま日本語で書けばOK) |
| 屋号 | TANAKA DESIGN(空欄でも可。後から付けられます) |
| 所得の種類 | 「事業(農業以外)」=事業所得 に○ |
| 開業・廃業等日 | 令和8年5月1日(第2章で決めた開業日。青色の締切の起点) |
なお開業届の提出期限は2026年(令和8年)から変わりました。2026年1月1日以後に開業した場合は「事業を開始した日の属する年分の確定申告期限まで」に緩和されています(所得税法229条の改正)。期限はゆるくなりましたが、青色申告承認申請書とセットで早めに出すのが正解です。
青色申告承認申請書 65万円控除の取り方(第4章)
青色申告承認申請書は、最大65万円の節税(青色申告特別控除)への「入場チケット」。提出期限を1日でも逃すと、その年は白色申告になり、控除は翌年までお預けです。本書では、簿記方式は「複式簿記」を選ぶ、対象年は「青色を始めたい最初の年」、開業日は開業届と一致させる——など、外せないポイントと「よくある記入ミス」を見本つきで解説します。
| 提出期限 | 内容 |
|---|---|
| 原則 | 青色申告をしようとする年の3月15日まで |
| 新規開業の特例 | その年の1月16日以後に開業した場合は、開業日から2か月以内 |
青色申告のメリット(白色との違い)
| 白色申告 | 青色申告 | |
|---|---|---|
| 特別控除 | なし | 最大65万円(複式簿記)/簡易簿記は最大10万円 |
| 赤字の繰り越し | 不可 | 3年間繰り越せる |
| 家族への給料 | 制限あり | 経費にしやすい(専従者給与) |
※青色申告特別控除は最大65万円・55万円・10万円。複式簿記は会計ソフトが自動で作成するため、簿記の知識はほぼ不要です。掲載の控除額・期限は2026年6月時点で国税庁等の一次情報をもとにした目安です。
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① 開業届の記入見本(Excel)
開業届の主要記入欄をすべて埋めた見本表。「記入欄/記入例/解説」の3列で、迷う欄もひと目で分かります。
② 青色申告承認申請書の記入見本(Excel)
複式簿記・対象年・開業日の一致など、65万円控除の分かれ目になるポイントを強調。提出期限まとめ+よくある記入ミスも収録。
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本書の目次(全13章)
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